一般に、株式投資で9割の投資家が「負け組」といわれています。それはどういうことかというと、周りを見渡せばほとんどが負け組ということになります。
つまり、「勝ち組」である1割の投資家になるためには、多数派である9割の投資家と逆の行動をとればよいのです。
具体的には、上昇相場でみんなが強気のときには売りと判断し、下落相場で大衆心理が弱気のときに買いと判断し、果敢に買って出ることが必要となります。
しかし、「言うは易し」で、大勢多数と違う行動をとることは、非常に勇気がいることであり、簡単にできることではありません。しかし、その心理的抵抗に打ち勝ったものだけが、その対価として、「勝利」を得ることができるのです。
相場の有名な格言で、
「人の往く、裏に道あり花の山 いずれを往くも散らぬ間に往け」
というのがあります。
江戸時代は、人混みのなかで花見をすることは無粋な行為とされ、人が行かない裏山の花を楽しむことに風情があるとされました。売買が手馴れた相場師は取組を眺めながら買手が多いときは、下長だといい売り、売り手が多くなれば上長だといって買いにでるものです。常に連れの少ないほうに張る。これは勇気がいる行為ですが、相場は多数の人に反した行動をとった人が大きく儲けるものです。
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